... 北朝のため、足利氏のため枕を高うするに足る安意があつた。其一割とか二割とか武家、公家、僭徒によつて占められたのであり、この少数者及それに近い数の中産者が文化の生産に従事し、文化の發達にした譯である。日本文化史(南北朝時代)四〇年.

「文化を目指した」上級教科書として、社会評論、科学評論、文学、歴史、などの多分野から作品を選びました。

... 日本は極めて整然たる封建的近世を持つのだ。この近代的封建制の整然たる処が、近代的封建文化の発達と成熟と薫染とを麗したのだ、ということを改めて注目すべきであろう。それ故日本固有の文化とか、文化伝統とか、を表象する場合には、一般の民衆はまず ...

... 。これやがて江戸時代に於ける封建心を生じ、これによつて地方の都市發達の基が築かれた。桃山時代から江戸時代の初期に勃の現れるに隨ひ、各地方に多くの文化の中名地方に於ける大小名の崛起帥ち群雄割據の第三十七章室町時代地方文化の発達.

大道和一 江戸時代は舊日本文化の最發達したる時代なり、政治法律の整頓は前代無比なり、王朝時代の制度物は燦然として後世 ... 日本文化の最發達したる時代なり、舊日本人心の最高潮に上りたるは此の時代なり、而して此の時代に於ける文化發達の最高を ...

... 日本精神の顯現性格はあまりに消極的に過ぐると云ふに於てや日本精神が足らぬ様にも思はれる。例へば道眞が遣唐使に任命せられた時に、上奏して遣唐使を止めた。之れは我がの文化が支那の文化から離れて、獨立の日本文化の發達の機縁になったと云ふ意味に ...