彼らは西洋学問の探究に時には命も懸けた。本多利明、最上徳内、そして渡辺崋山―日本研究の初期と円熟期に手がけた蘭学者たちの「徹底解剖」2作品を収録。

知らなかった「キーンさん」がここにいる! 同時代のカワバタ、ミシマの話から「超大国日本論」、そして美味しい料理屋の紹介まで。

... 日本人の西洋発見のプロセスをいきいきと描きだしている。「日本人の西洋発見」という巨視的なとらえ方のもとに叙述を展開したがゆえに、それまでの学史的解釈の文脈からはもれた、運動の精神史的意味をすくいあげることに成功している。とりわけ、著者が ...

... 人(満州人)による征服で立証された中国の衰退は、崋山の文章の随所で指摘されて ... 日本の現状に対する崋山の失望を、極めて強い調子で表明している。崋山は、(明 ... 西洋発見」(芳賀徹訳)四八一九ページに載っている。* 3 工藤平助「赤蝦夷風説考」(北門 ...

... 日本人の西洋発見』(中央公論社。八〇〇円)によ数万の日本人キリスト教信徒が島原半島に集結し、最後の必死の抵抗をこころみたとき、オランダ人は幕府軍にわざわざ鉄砲類を貸し与えてこれを支援したという。何ともひどい話だ。同じキリスト教徒を、と我々 ...

... 西洋を発見した驚きと感激が秘められている。日本人の西洋発見まさに近代日本のあけぼのをつげる警鐘と言っても過言ではあるまい。遂に解体新書翻訳の業成就したり。• • •かいたい・・・そもそも江戸にてこの学を創業して、分といひ古りしことを新たに ...

... 日本人の西洋発見』(中公叢書)の中で、ドナルド・キーンがいち早く指摘したところであった。「一五四三(天文一二)年にポルトガル人が日本を発見してから、一六三九年かれらが寛永の鎖国で日本を追われるまで、およそ百年間、日本人は西洋人の生活様式を ...