... 布施太子様とお呼び申し上げて居ります。あなた様のお慈悲深さには限りがございません。太子いや。俺は俺に不用なものを、それを入用な人々に願っただけだ。波羅門甲左様でございます。私共にとつて奪い寶物もあなた様にとっては塵や埃も ... 布施太子の入山.

... 布施太子」を観る足立欽一/邦枝完二〈劇評。倉田百三作「布施太子入山」〉※爆弾の口火を咬み切った十八歳の少年憲兵〈童話〉※指の跡江橋達吉〈童話〉 10 雪の名所を映画に鉄道省で海外へ送る〈記事>上野に絵を見る(二)田辺至〈以下 18 日まで。美術評〉 ...

... 布施しようとする、そういう大変よい性質の太子です。今まで申しましたようなことから、悪徳をなくして、布施等の徳の完全な ... 入山』という戯曲に出てきます布施太子の話が、すぐに頭に浮かんできます。布施と忍辱の徳の完成最後の般若は無知の反対で ...

... 布施太子の入山歌はぬ人出家とその弟子人との総威俊寬倉田百三集昭和四(現代日本文學全集四六)云一二三 B 倉田百三篇懈說昭和四(日本戲曲全集四四)出家とその弟子布施太子の入山俊寬 10 1 出家とその弟子櫻兒處女の死使宜示倉田百三篇昭和二(明治大正昭和 ...

... 布施太子の入山」に続いて、中勘助の「堤婆達多」が刊行されるなど、仏典に依拠したユニークな作品が生れた時代であったが、その中に在っても、十善法語やパーリ語系経典のジャータカを包含する賢治の仏典渉獵の広さは、端倪すべからざるものと云えるの ...

... 太子の決意が固いため、馭者自らも随行を懇願すると、「あやまれる世の衆生済度せんが為に」と太子は断髪し、素朴な法服を着、跋伽仙人の住む窟へと進みゆ訓覇は倉田百三「布施太子の入山」の影響を受けたのか、詩的緊張感のある一編を描いた。この後 ...

... 布施太子の入山』の中の太子の母などは、この種の道と法とに高められ、照らされた、母性愛を描いたものである。私は数年前、『女性美の諸段階について』というエッセイを書いたことがあった。その中で私はあらゆる女性美の型を、その中に含まれている「善 ...

... 入山する。その途上、悪しき婆羅門に接して、彼は次々と、その所有物の布施を余儀なくされる。その所有物はしだいに減少し、最後には、我が子から、はては彼の妻までも布施の対象と化す。だが布施太子の目的はその瞬間達せられる。倉田が、この「布施太子 ...