ぼくの言葉に、なにがわかるか?あの魅惑のせいで、言葉は逃げ去り、飛んでゆく!不朽の、そして謎多き詩集『地獄の一季節』にいたるまで詩人はなにを考え、なにを実践してき ...

驚くべき早熟さで、彗星のごとく、フランス誌壇に登場し、人間の愚劣と文明を呪詛し、瞬時にしてアフリカの沙漠に光芒を没した天才詩人アルチュウル・ランボオ。その作品を ...

... ランボオの歩みのうちに、この「宿命」との対し方におけるひとつの極点を見ているということだ。彼の考えでは、芸術家が「自分の宿命の顔を確認しようとする時、彼の美神は逃走して了ふ」から、芸術家において「宿命の尖端が生命の理論と交錯するのは ...

... ランボオの歩みのうちに、この「宿命」との対し方におけるひとつの極点を見ているということだ。彼の考えでは、芸術家が「自分の宿命の顔を確認しようとする時、彼の美神は逃走して了ふ」から、芸術家において「宿命の尖端が生命の理論と交錯するのは ...

... ランボオは美神つまり藝術の弑逆者として登場する。返す刃で自らの詩魂も抹殺してしまうのだ。宿命の理論は無意識の埒内を支配し生命の理論は意識家の統御下にある。「無意識な生活者」たるボードレールは宿命に翻弄されて美神の膝下に屈したが、「意識的 ...

... ランボオに心酔したことが文学の出発点となる。二四年東大仏文科に進学、同期に三好達治、中島健蔵らがいた。永井龍男、大岡昇平、中原中也とも交遊。独創的なランボオ論と貴重な交遊関係に* 6 ウォリンスキー(アキム・ウォリンスキー)一八六三~一九二六 ...

... 論」「海」昭 33 ・ 4 ~ )には、小林論に重要な転換を与える創見はまだ見られない。(北海道大学助教授・亀井秀雄)ランボオー小林秀雄のランボオ論は、批評家的出発との関連で論じられることが多い。そのランボオ論の検討は、早くには後藤達夫「ランボオと ...

... ランボオが「風の靴底を持つ男」だったとすれば、ロマ街八十七番地に居坐って、一室を以て詩の天空をったあの火曜会の主人の ... 論が日本の文学青年一般に与えた影響は決定的で、その後書かれた日本でのランボオ論は、いや、ランボオ論のみならず多少とも ...

Yukio Mishima. ンリ・ミラア小西茂也「ランボオ論」-文明的錯雜そのものこの本の第一部をみながら、あひるかはらぬミラアのおしゃべりに辟易したが、第二部にいたつて、少し面白くなった。しかし私としてはリヴィエールの「ランボオ論」のほうがずつと ...

何か」と、ランボオ論の要に迫りながら、「彼は、美神を捕へて刺違へたのである。恐らく処に極点の文学がある」と修辞を連ね虚空へ消えたのに比べ、粟津のランボオ論は、「見者の手紙」となり『地獄の季節』となって爆発する奇怪な発火点に向けて、用意 ...